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金箔職人　西山大介

投稿日: 投稿者: omoinosiori

よろしくお願いします。僕がまだ小さい頃は、近くの小さなところで、作業をしていました。それから、今の場所に移って来ました。今は、１人で仕事をしていますが、昔はたくさんの方がいましたよ。僕が、小さい頃は手伝わさせられていたみたいです。いったんは就職したんですけど、二十五歳ぐらいで実家に戻ってずっとやっています。

小さい頃から手伝っていた、おやっさんがやっていたから、ですかね。その時はもうバブルもあったし、仕事が回らないほどあったので。作っても作っても、追いつかないという状況でした。なので、修行という意識もなく始めていました。僕が本格的に仕事を始めた時は、サラリーマンよりこの仕事の方が給料が良かったんですよ。だから、この仕事に就いたというのもあります。

景気は、もの凄く悪いですね(笑)果てしなく悪い。まず、材料が高い。材料を材料屋さんから仕入れるんですが、主に仕入れるのは、金箔、銀箔、和紙などです。僕は、その仕入れた和紙に金箔を貼る仕事をしています。それを切り屋さんに渡し、糸状に裁断してもらうんです。その糸状になったものを引箔と言います。その引箔を、織屋さんに納品するということですね。基本的には、ここで作っている引箔というのは、西陣の帯の材料なんです。

五十歳ぐらいで、僕が若いねん(笑)平均年齢は、六十歳は軽く超えてると思いますよ。だから、金箔職人が一軒二軒だけ残っても駄目なんですよ。だから、業界全体が残っていかないといけないんです。最終的に、切ってもらって織ってもらって商品になるんやけども、全体がダメな状態なんです。生活できるような仕事があれば、後を継がはるけど、こんな状態では誰も継がへんし。継がせようとも思わないですしね。僕の所も後継者はいないですし。ここまで、需要がなくなるとは思っていませんでしたよ。誰もこんな状況になるとは、思ってなかったと思います。景気が悪くなっても生活ぐらいは出来るとは思っていましたしね。

ここでは、仕入れた和紙に金箔を貼ります。貼った上から、エアースプレーで塗料を吹きかけたり、型を当てたり、こすったり。他にも、いろいろとやります。その後切り屋さんに渡す。裁断を専門とする切り屋さんがいはるので、そこで裁断してもらうんです。その後は、織屋さんが織っていかはる感じです。引箔を織る仕事をする織手さんは、織る時に引箔を一本一本、織り込んでいかないとダメなんです。織り込む順番を間違えてしまうと、段ができてしまう。なので手間代もかかってコストが上がる。引箔を使わないで、糸だけで織る帯もあるんですけど、それと値段が変わらないんですよ。つまり、引箔を使(つこ)た帯と、使(つこ)てない帯の売値が一緒なんです。

今は、皮。あるプロジェクトで、独自のコーティングや、加工をしてもらった皮に箔を貼るということをしています。なので、基本的には素材なんですよ。素材としていろんな所に売っていき、いろんな所で使ってもらおうと思っています。どっちかというと、僕らの仕事はずっとこもってやる仕事なんです。織屋さんがいはって、僕らがいて。もう勝手に注文が来る状態。なので、ずっと仕事をしてても仕事が来る。元々そういう流れで、受け身っぽい仕事の流れなんです。そこから、発信していくのはなかなか大変。もともと受け身の体制やったのに、それを発信していかなあかんということになるとね。発信する人が周りにいたらいいけど、いいひんかったらどうしよかと思いますよ。

ここでは、仕入れた和紙に金箔を貼ります。貼った上から、エアースプレーで塗料を吹きかけたり、型を当てたり、こすったり。他にも、いろいろとやります。その後切り屋さんに渡す。裁断を専門とする切り屋さんがいはるので、そこで裁断してもらうんです。その後は、織屋さんが織っていかはる感じです。引箔を織る仕事をする織手さんは、織る時に引箔を一本一本、織り込んでいかないとダメなんです。織り込む順番を間違えてしまうと、段ができてしまう。なので手間代もかかってコストが上がる。引箔を使わないで、糸だけで織る帯もあるんですけど、それと値段が変わらないんですよ。つまり、引箔を使(つこ)た帯と、使(つこ)てない帯の売値が一緒なんです。

五十歳ぐらいで、僕が若いねん(笑)平均年齢は、六十歳は軽く超えてると思いますよ。だから、金箔職人が一軒二軒だけ残っても駄目なんですよ。だから、業界全体が残っていかないといけないんです。最終的に、切ってもらって織ってもらって商品になるんやけども、全体がダメな状態なんです。生活できるような仕事があれば、後を継がはるけど、こんな状態では誰も継がへんし。継がせようとも思わないですしね。僕の所も後継者はいないですし。ここまで、需要がなくなるとは思っていませんでしたよ。誰もこんな状況になるとは、思ってなかったと思います。景気が悪くなっても生活ぐらいは出来るとは思っていましたしね。

僕らの同業者の横の繋がりが必要やね。今までは、あまり交流がなかったんです。技術を外に出さない、見せない。どんな材料を使っているかも分からへん。やけれども、今そんなことをやっていてもね。協働して一緒に使おうかとか。こんなんいいのあるでとか。共有して繋がらないとね。まわりで盛り上げて、全体でやっていかなあかんと思います。

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