各地の「げんば」を「めぐる」イベント「げんばめぐり」
今回は、兵庫県豊岡市に行ってきました。鞄や柳行李、コウノトリが有名な豊岡。
まずは、豊岡にあるコワーキングスペース「FLAP TOYOOKA」にお邪魔させて頂きました。
最近オープンされたとの事で、近くに行かれた際にはぜひ訪れてみてください。
そして、「CABAN STREET」へ。
数多くの鞄のお店が立ち並ぶストリートです。
なんと、鞄の自販機やポストまで発見。
まずは、カバン屋「nuu」さん。
作業スペースとショップが一体となっており、作業風景を見ながら鞄を選べる空間。
リュック型、手提げ型、ボストン型と様々な鞄が売られており、見ているだけで楽しむことが出来ました。
「Alter Ego」さんは作り手(店主)さんの話が面白く、聞いてるだけでその方の鞄が欲しくなりました。
作り手の想いに引き込まれて、なんだか買いたくなる。
ずっと使っていたくなる。
そんな素敵な作り手さん。
そしてCABAN STREETの中でもひときわ目立つ、「Toyooka KABAN Artisan School」 へ。
鞄づくりを学べる学校です。
少人数制で、1人1人に細かな指導をされている風景を伺う事が出来ました。
卒業後は、独立をする人もいるとのこと。
ここから、多くの作り手が巣立っていくのですね。
ひと通りCABAN STREETを満喫した後は、組子と柳行李の職人さんを訪ねに。
昔ながらの街並みがたくさん残る「出石町」へ。
趣きがあり、良い雰囲気でした。その昔は、城下町だったそうです。
組子と柳行李の職人さんの所では、それぞれ参加者が体験をさせて頂きました。
悪戦苦闘しながらも何とか完成。職人さんの技術に驚かされるばかり。
やはり、職人さんは違います。
互いの手の違いが、これまでの経験の差を物語っていました。
体験したあとは、地元の醸造元「出石酒造酒造有限会社」さんへ。
創業1708年(宝永5年)と長い歴史を持つ醸造元さんです。
清酒「楽々鶴(ささづる)」は、出石出身の書道家さんがラベルを書かれたそう。
そして、最後は「豊岡劇場」
「豊劇」の愛称で親しまれる劇場です。実は、2012年に一度閉館になり2014年に復活。
長い歴史と人々に愛されている証拠ですね。
幸運なことに、誰もいない劇場に入ることが出来ました。
冬になれば、コタツに入りながら映画を見ることが出来るそうです。入り口にあるカフェのマスターも面白い方でした。
一度この場所で映画を見てみたいです。
「豊岡」という場所は、人と人とがちゃんと繋がることができる場所でした。
モノや場所を媒介として、人と人が繋がる。だからこそ、いつでも帰って来れる。
「おかえり」「ただいま」が自然に言いあえる、そんな温かな場所でした。