京都をまわる休日


11月12日 秋晴れの天気の良い日
この日は、散歩がてらに自転車で京都をまわってみることに。

まずは、西陣織会館で開催されていた「西陣爪掻本綴 風神雷神図」展へ。俵屋宗達の風神雷神図屏風を、爪掻本綴織で織りあげ公開となっていた。なんと、原寸大の大きさで7年かけ制作されていた。

まずは、西陣織会館で開催されていた「西陣爪掻本綴 風神雷神図」展へ。俵屋宗達の風神雷神図屏風を、爪掻本綴織で織りあげ公開となっていた。なんと、原寸大の大きさで7年かけ制作されていた。

屏風の上に1枚1枚金箔が張られた後も再現されており、その技術の高さが垣間見れる。綴織ならではの淡いグラデーションも美しかった。

ひと通り見た後は、みんなが大好きな出町柳デルタを通り抜けて。 やっぱりここからの眺めは、気持ちがいい。

ひと通り見た後は、みんなが大好きな出町柳デルタを通り抜けて。

やっぱりここからの眺めは、気持ちがいい。

下鴨神社糺の森で開催されていた「左京ワンダーランド」へ。 来てみると、あふれんばかりの人だらけ。

下鴨神社糺の森で開催されていた「左京ワンダーランド」へ。来てみると、あふれんばかりの人だらけ。行ったのがちょうどお昼の時間だったからかな。

小さい子供を連れた親子、デート中なのか笑顔のカップル、ママ友の集まりらしき集団、などなど。それぞれが休日を楽しんでいるかのよう。はしゃぎまわる子供の姿を見ていると、そんな風に思えた。

小さい子供を連れた親子、デート中なのか笑顔のカップル、ママ友の集まりらしき集団、などなど。それぞれが休日を楽しんでいるかのよう。はしゃぎまわる子供の姿を見ていると、そんな風に思えた。

左京ワンダーランドとは、一言で言ってしまうと手作り市。出店されている方も木のカトラリー作家さん、かわいいマフラーや糸物を扱っているお店、古本屋さん。などなど様々。

もちろん、食べ物も。たこ焼きやケバブ、ビーフなど。なんとビールまで。休日の昼間からビールが飲めるとは、なんとも贅沢。。

少しずつ足を進めていくと、なにやら人だかりが。近くに行ってみるとお相撲さん?芸人さん?が熱唱。。なんともシュールだな。。

少しずつ足を進めていくと、なにやら人だかりが。近くに行ってみるとお相撲さん?芸人さん?が熱唱。。なんともシュールだな。。それでも、歌詞の内容が面白くて、クスっと笑ってしまった。

別の所では、突然ダンスが始まったり。その場にいるだけで笑顔になれる、そんな場だった。
さて次は、と買ったばかりの自転車を走らせる。

下鴨神社からそのまま下って、錦市場くらいまで。観光客ばかりで地元民としては、入りにくくなってしまった。休日となるとやっぱり人が多い。近くで用事を済ませ。。

少し上がって、二条方面に向かう。二条駅のすぐ近く。ギャラリー紅椿それいゆさんで開催中の「紅椿それいゆセレクト展」を覗きに。ギャラリーの女将とは、何度かお会いしお話をさせて頂いていた。

少し上がって、二条方面に向かう。二条駅のすぐ近く。ギャラリー紅椿それいゆさんで開催中の「紅椿それいゆセレクト展」を覗きに。ギャラリーの女将は、何度かお会いしている方だ。

中に入ってみると、ゴツゴツしていながらも繊細なブローチの数々。モチーフは、蝶や草花なのだろうか。持ってみるとなんとも軽いことに驚く。女将いわく、70代の男性の方が作っておられるのだとか。確かに、ゴツゴツした感じや色の濃さ、伝わってくる力強さから男性らしさが醸し出されていた。

奥には、漆器が並ぶ。赤一色で塗られた大きめの漆器を見ながら、女将と「この器にパスタとか、氷を浮かべてそうめんとか、入れてみたら食卓を彩りますよね」なんて会話が弾む。氷や水を入れてみるだけで、その水面に漆器の赤が映り鮮やかに見えるのではないか、そう思うだけで気分が楽しくなる。

工芸はただ使うだけでなくどう使うのか、どう見せるのか、によって持ち味を生かすも殺すこともできる。それが面白いし、楽しい。

「まだ5時前だというのに、こんなに暗くなって。夏が名残惜しい秋が来ましたね」なんて女将と言いながら。ギャラリーを後に。つくづくこのギャラリーの女将は、言葉表現の豊かな方だなぁと思う。

少し戻って、鴨川で休憩。鴨川に夕日が沈んでいく姿を見たかったのだ。最近、鴨川を通ることが多くなったが、この夕日が沈んでいく景色が一番好きだ。この瞬間にしか見れない景色だと思うと、空の青と夕日の赤の淡いグラデーションを目に焼き付けておこう、といつも思う。

少し戻って、鴨川で休憩。鴨川に夕日が沈んでいく姿を見たかったのだ。最近、鴨川を通ることが多くなったが、この夕日が沈んでいく景色が一番好きだ。この瞬間にしか見れない景色だと思うと、空の青と夕日の赤の淡いグラデーションを目に焼き付けておこう、といつも思う。

でも、そんな時間は長くは続かなくて。すぐに、暗く肌寒くなってしまった。さて最後は自転車を走らせ、上京区へ。「都ライト」最終日に向かう。

都ライトは、上京区で開催され今年で13回目となる、町家のライトアップイベント。また、京都や日本の文化にまつわるものを中心に様々な展示・体験・パフォーマンスが開催されるイベントだ。(HPより一部抜粋)見に行くのは、今回が初めて。

都ライトは、上京区で開催され今年で13回目となる、町家のライトアップイベント。また、京都や日本の文化にまつわるものを中心に様々な展示・体験・パフォーマンスが開催されるイベントだ。(HPより一部抜粋)見に行くのは、今回が初めて。

実は、以前にインタビューをさせて頂いた綴織職人・平野喜久雄さんの工房「奏絲綴苑」も都ライトに参加されており、工房の入口を枠のランプで灯していた。開催期間中だけ夜も工房を開けておられ、一般の方が見学できるようになっていた。

実は、以前にインタビューをさせて頂いた綴織職人・平野喜久雄さんの工房「奏絲綴苑」も都ライトに参加されており、工房の入口を枠のランプで灯していた。開催期間中だけ夜も工房を開けておられ、一般の方が見学できるようになっていた。

工房にお邪魔させてもらうと、すでに見学をされていた一般の方と平野さんが楽しそうに話をされている姿が。こうして工芸の現場を見ることで、感じられる魅力があると思っている。

そして、奏絲綴苑では綴織のイヤリングや、ストラップなども販売されている。綴織と聞くと伝統的な織物のように聞こえてしまうが、アクセサリーなども作られている工房だ。

そして、奏絲綴苑では綴織のイヤリングや、ストラップなども販売されている。綴織と聞くと伝統的な織物のように聞こえてしまうが、アクセサリーなども作られている工房だ。

色のバリエーションが豊富でかわいいものばかり。赤やピンクの淡い色の物は、洋服に合いそう。欲しいなぁと思いながら購入するタイミングがなかったので、今回淡いピンクのイヤリングを購入することに。さっそく付けてみると、やっぱりかわいい。

次のお客さんが入ってこられたので、帰路に。

本当に京都は、コンパクトで田舎のような場所だ。1日あれば自転車で、京都市内をまわることができる。

本当に京都は、コンパクトで田舎のような場所だ。1日あれば自転車で、京都市内をまわることができる。どこかの神社で手作り市が開催されていると思えば、とあるギャラリーでは展示会が。

そのすべてを見に行くことができるほど、京都はコンパクトだ。それが京都の良さでもあり、悪さでもあるのだなぁと改めで感じた1日であった。

※奏絲綴苑(綴織職人・平野さんの工房)で販売中のイヤリングは、販売を行っております。
 購入したいという方はこちらからお問い合わせください。

writer:西野愛菜
photographer:西野愛菜


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